中途失聴者は手話を覚えるのは後回しでOK!

コミュニケーション

聴覚障害になったら「手話を覚えればよい」と言われますが、実は中途失聴者は手話は後回しで構いません。

手話よりも先に、スマホを活用した音声入力アプリでのコミュニケーション方法慣れましょう。

なぜなら周囲の人は手話を使えないので、覚えてもあまり意味がないからです。それよりは家族や会社といった人々とすぐコミュニケーションできる、音声入力アプリを活用してください。

町草
町草

この記事では中途失聴者である町草が、手話を後回しにするべき理由中途失聴者が手話を覚えるメリットをご紹介します。

中途失聴者が手話を後回しにするべき2つの理由

中途失聴者が手話を覚えるのを後回しにする理由は以下の2つです。

  1. 中途失聴者だと周りに手話を使える人がいないので覚えても使う機会が無い
  2. 手話を覚えるには外国語を1つマスターするほどの時間が掛かかってしまう

生まれつき聞こえないろう者は、ろう学校で必要になるため手話を自然に覚えます。しかし、中途失聴者だと周りに手話を使える人がいるケースは少なく、残念ながら覚えても使う機会がほぼありません。

そして、手話も多数の単語を覚える必要があるため、外国語を1つマスターするほどの時間が掛かってしまいます。

失聴した直後は家族や会社の人々とコミュニケーションを早急に取れるようにする必要があるので、まずはスマホの音声入力アプリを使った方法に集中してください。

スマホの音声入力アプリを使った方法は特殊な技能は必要なく、インストールしたらすぐ使えますので失聴直後は本当に役立ちますよ!

中途失聴者が手話を覚えるメリットと種類の違いの話

中途失聴者が手話を覚えると、手話通訳士を派遣してもらったり手話を使える人々と交流したりと活動の幅が広がります。

ですので、スマホを使ったコミュニケーション方法に慣れて余裕が出てきたら、手話を覚えるのも良いでしょう。

ただし、手話を覚えようとすると単語も多いので時間が掛かってしまう点は覚悟してください。無理に全部覚えようとせずに、よく使う単語だけ家族と覚えて日常的なコミュニケーションに活用するだけでもOKです。

なお、手話には実は次の2つが存在します。

2種類の手話の違い

日本手話:生まれつき聞こえないろう者が話す手話で、文法が日本語とは違う。手だけでなく表情や視線、首の動きなども重要になる
日本語対応手話:その名前の通りに日本語の文法に合わせた手話のため、中途失聴者も慣れやすく習得が早い

※中間型手話と言われていて、日本手話と日本語対応手話を混ぜて表現するケースもあります

どちらの手話を先に覚えるべきですか?

覚えやすいのは日本語対応手話ですが、ろう者の方と話したいなら日本手話を覚える必要があります。ですので、手話を覚える目的によって、どちらの手話を覚えるべきか決めてください。

中途失聴者でいつまでも手話を使えない人が多い理由は?

中途失聴者で多い、いつまで経っても手話を覚えないケースについて解説します。

これは理由が単純で、覚えてもまったく使う機会がない環境だからです。家族で一緒に覚えて手話を日常的に使っているならともかく、周囲に誰も使える人がいないなら覚えません。

管理人も手話は指文字とよく使う単語だけ覚えましたが、それ以上は使う機会がまったくなく忘れつつあります。

ですので、もし中途失聴者の方で手話が使えないことを気にしているのでしたら、あなたは単純に覚える機会が無かっただけなので気にしないでください。

まとめ

耳が聞こえないなら「手話を覚えれば」とよく言われますが、中途失聴者だと覚えても使う機会がほとんどないので優先度は低めです。

生まれつき聞こえない人ならろう学校で必要になるので自然に覚えますが、中途失聴者だと普通の学校なのでほぼ手話が使えません。

もちろん手話を使えば、手話通訳士に依頼したり他の聴覚障害者と交流したりできるので活動の幅が広がります。しかし、まずは周囲の人とコミュニケーションするために、スマホの音声入力アプリを使った方法に慣れましょう。

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