小さい音が聞こえにくいので病院に行ったら、軽度難聴と診断されました
重度難聴で補聴器を付けても会話がまったく聞き取れません
難聴といっても、どのくらい聞こえるかは人によって本当に違いますよね。
町草は重度難聴で補聴器ありでも会話はほぼ聞き取れませんが、人によっては軽度難聴で補聴器なしでも結構聞き取れる場合もあります。
このように難聴と言っても幅が広いので、今回は聴力別におすすめのコミュニケーション方法をご紹介ます。
実践しやすいように具体的に書きますので、自身の聴力に合わせた方法を試してみてくださいね!
聴力別におすすめのコミュニケーション方法を紹介!
聴力別に、どういったコミュニケーション方法が合っているのかそれぞれご紹介します。
分かりやすいように①軽度難聴②中度難聴③高度~重度難聴の3つ分けていますので、耳の状態から適したものをお読みください。
軽度難聴:補聴器や集音器で聞き取り能力を向上させよう
補聴器は中度難聴から付ける方が多いのですが、軽度向けの補聴器もありますし日常生活に支障が出ているなら装着しましょう。
軽度難聴では小さな音が聞き取りにくいといった症状が出ますが、一般的には日常生活でそこまで大きな問題は出ないとされています。
しかし、実際には軽度難聴でも「聞き返すことが増えて相手にイラッとされる」「重要な事を聞き逃してしまった」が増えてストレスを溜めがちになります。
だから、補聴器や集音器を早めに装着して、聞き取り能力の改善を目指すのがおすすめです。
軽度難聴ならそこまで高価ではないので補聴器がおすすめですが、経済的な事情やテレビ用のスピーカーといった機能が魅力なら集音器でもOKです。
中度難聴:デジタル補聴器にするなどして聞き取り能力を向上させよう
中度難聴のコミュニケーション方法は、補聴器をデジタルタイプに替えるなどして聞き取り能力を上げていくと良いでしょう。
周りが騒がしいと聞き取りにくいと思いますが、デジタル補聴器なら雑音をカットしてくれるので聞き取りやすくなりますよ!
中度難聴からは近い位置で話してもらわないと聞こえないことが増え、補聴器なしだと日常生活が困難になります。ですので、まず補聴器を付けてください。集音器も中度難聴までならありますので、そちらでも構いません。
高度~重度難聴:人工内耳の検討や音声入力アプリを使ってコミュニケーション
高度から重度難聴になると補聴器では会話を聞き取れないため、人工内耳を検討するか音声入力アプリや筆談器を使って目で見える形でコミュニケーションしていきましょう。
「内耳(ないじ)」とは鼓膜よりもさらに奥にある部分で、音を電気信号に変えて脳に伝えるといった機能があります。
一般的にあまり知られていないのですが、高度から重度難聴の方は感音性難聴という病気の人がほとんど。感音性難聴では耳の奥にある内耳が損傷しているので、補聴器で音を増幅しても脳に正しく伝わらず会話が聞き取りにくくなります。
そのため、感音性難聴なら補聴器よりも内耳の代わりになる人工内耳という機械が効果的です。ただし、手術で埋め込みが必要な上に誰にでも効果がある訳ではなく、人工内耳にしても聞き取りが困難なのは変わらない方もいます。
失聴してからすぐなら効果が出やすいので、人工内耳にすれば聞こえるようになる可能性はあるか医者に相談してみてください。
続いて音声入力アプリを使ったコミュニケーション方法は、UDトークというアプリを使って行います。
UDトークは聴覚障害者のサポートを目的に作られたアプリで、周囲の会話を読み取って文字として画面に表示してくれます。結構精度が高いので、スマホかタブレットにUDトークを入れて使いつつ読み取れなかったところは筆談機に書くといった感じでコミュニケーション。
UDトークは無料版と有料版がありますが、機能は同じで以下のところだけが違います。
無料版:音声データを収集し学習に使用する
有料版:音声データは破棄されるのでデータが残らない
利用規約で一般法人の業務に無料版を使えるとありますが、音声データを収集しているのでセキュリティ上の問題で会社からNGが出るかもしれません。
なお、官公庁や地方自治体及び教育機関は無料アプリを使うことができず、こちらは法人向けプランやアプリ導入プログラムの申請が必要です。
詳しくは下のボタンからUDトークの公式サイトに飛べますので、そちらをご覧ください。
まとめ:令和の現在はコミュニケーション方法が充実している
昔は補聴器でも無理なら、中途失聴者は筆談するしかありませんでした。しかし、令和の現在では、なかなか精度の高い音声入力アプリの登場でスマホがあればそこまでコミュニケーションでは困らなくなっています。
こういった便利な道具を活用していくことで、中途失聴者も生活しやすくなるためので他にどんな物があるのか探してみてください。